「口笛をふく子」 あまんきみこ
こどもたちは竹のわらしと遊ぶのが大好き。わらし は口笛で合図する。または笹舟を川に流す。
それからずいぶん時が経ちジンとサキコの兄妹はわらしと最初で最後の遊びをする。わらしの瞳に光るもの をジンはしっかり受け止めた。
私達は受け止めたのだろうか。なくしたものは大きすぎる。
「ふうたの風まつり」 あまんきみこ
子ぎつねのふうた。小学生のちこちゃん。ふうた のやさしさが二人の出逢いをつくる。すきとおったかぜがごおっと吹く。金色の葉につつまれたきぼっこに逢えた。
森 に住んでいるから”もりふうた”
自然とのやさしい交わりを表現したおはなし。
「野のぴあの」あまんきみこ
草野保育園からピアノ調律師に小包が届く。中からカゼクサ色の箱が出てきました。ふたを開けるとぴかぴかひかる赤い宝石のような秋グミの実がつまっていた。
調律が終わった後、試し弾きをされた木下チュウ子園長さんからのお礼の品だ。
”アラベスク” ”マズルカ” ”ボレロ”にあわせて園児の子ネズミがおどる。
何とも楽しくゆかいなお話しではないか!