2012年1月20日金曜日

不如樂之者「これを楽しむ者に如かず」


*** 知之者不如好之者 ***
これを知る者はこれを好む者に如かず。


昨年11月、2日ほど「カンテツ(完全徹夜)」で「ExcelVBA」で簡単な?アプリを作りました。久しく「カンテツ」をしていなかったので、さぞや疲労困憊となるだろうと思いきや不思議なことに疲れを感じることがなかったのです。何故なんだろう?
 私がEXCELに付属するプログラミング言語「Visual Basic Applications」に出逢って10年近くなります。従来使用していた「Lotusアプローチ」が廃盤になり、いずれ使えなくなるのは必定でした。そこでMicrosoftのデータベースソフトウエア「Access」に取り組みましたが複雑さと費用の面から断念することになりました。次に取り組んだのが「ExcelVBA」なのです。通常のEXCELマクロに比較すると定型業務を自動化し業務効率をあげることが出来るらしいのです。また専用のフォームを作成しアプリを構築することも出来ると聴き、取り組んで見ることにしました。独学なので基本的なプログラムのロスも多くバグも多いので、挫折しかかりましたが、東京の2日間特訓講習会に最高齢で参加し、基本的なプログラミングの考え方を学びました。 
 業務の整理と標準化以外に、最も重要な目的は経営戦略の実行管理に的確な判断ソースを提供することです。販売管理や財務管理のパッケージソフトのデータを取込み、必要な資料作成を自動化し省力化することです。成果は著しいとまでは言えませんが継続して行っていくべき作業です。
 昨年末に日々発生する路線便の送状発行を省力化するための簡単な「ZAPP送状発行システム」を作りました。市販のパッケージソフトで入力したデータは社内データベースとの連動がほとんど出来ません。当然のことながら路線業者間の運賃比較が自動計算表示できるアプリはありません。ここにカスタマイズの要求が生まれてきます。外部への依頼すると結構な費用となります。つまり簡単に見えますが複雑でやっかいな時間のかかるプログラムなのです。「社長が取り組む仕事ではないですね」と冷ややかな批評に頷きながらも「でもね・・・。」と心で呟いて2ヶ月間取り組み完成させました。


*** 好之者不如樂之者 ***
これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。

 とにかく取り組む。面白い。これはすごい。成果が目に見える。使う人が楽になる。役に立つ自分が嬉しい。楽しい。楽しく仕事が出来る。これを味わってしまうと止められなくなるのです。


    草間彌生 「永遠の永遠の永遠」

 相次ぐOSのバージョンアップなどで、プログラムが正常に作動しなくなることが将来予想されます。「VBA」も再考しなければならないプログラムです。次世代へのバトンタッチを考えると、早急に業務システムの再検討を行わなければならないのです。


誰もが扱える簡単なアプリ。「クラウド」をキーワードにした業務システムの再構築。
 私の最後の大きな挑戦になりそうです。
まず知之者不如好之者」 次に「好之者不如樂之者」。

2012年1月12日木曜日

山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人目も草も かれぬと思へば

天井「双龍図」 建仁寺開創800年を記念
東大寺(奈良市)本坊の40面の襖(ふすま)絵などで知られる日本画家の小泉淳作(こいずみ・じゅんさく)氏が9日横浜市内の病院で死去した。87歳だった。
 2000年に建長寺、01年には京都・建仁寺に竜の天井画を描き、10年、東大寺に桜と蓮(はす)の襖絵を奉納した。 11年8月、日本経済新聞に「私の履歴書」を連載した。(2012/1/9 21:22 日経WEBより)



「あの絵は自分のものじゃない。自分を無にして描いている仕事だから自分のサインを入れない」
「1000年先の人達に、名もなき人が無心の境地で描き上げた絵だと見てほしい」



蕾から枯れていく姿まで、ありとあらゆる蓮の姿を襖16面、長さ20mにもなる大作に仕上げた「蓮池」の襖絵
私の心をとらえたのは「 蕪椿図 」です。
重厚な存在感をたたえる蕪(かぶ)はリアリティにも増して、生命の力強さを語りかけてきます。そして傍に寄り添う椿が優しく囁いているようです。構図の素晴らしさだけでなく、日本画に「洋」を積み重ねたように思われるのです。
独自の生命観を描いて一人独自の画境を切り開いてきた「孤高の画家」の根源がここにあります。

 蕪椿図 

百人一首
山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人目も草も かれぬと思へば
源宗于朝臣(みなもとのむねゆきあそん) 


2012年1月4日水曜日

夢は逃げない。


新年あけましておめでとうございます。
 
年末年始は厳しい寒さに日本列島はおおわれましたが、関西地方では総じて雨に降られることもなく良いお正月を迎えることができました。
「東日本大震災」「欧州債務危機」「歴史的円高」がすべて今年に持ち越され、私たちを取り巻く環境はより一層厳しい年と予想されます。
 私たちザップは、自らが情報を収集し考え行動するという「PDCA」サイクルを重視し、中期経営計画「Mission70」を作成しました。そして、2011年度は、経営計画を具体的に検証しながらマネージメントシステムの勉強を行っています。
ビジョンが明確にされ行動計画も明示されているため、「PDCA」サイクルの速度は確実に早くなっています。今のところは、ある分野では予想以上の苦戦を強いられていますが、今後進むべき重要な分野では、一定の成果を獲得できています。
今年こそ皆さんと力を合わせ「Mission70」を強力に推進し、良い一年となるよう日々精進したいと思います。

2012年(平成24年)の干支は「壬辰(みずのえたつ・じんしん)」です。「辰」は、十二支の5番目。唯一想像上の動物、竜(龍・たつ・りゅう)が割り当てられています。鯉が滝をのぼり、門をくぐると「龍」になると言われています。
また「辰」の字は「振るう」意味で、陽気が動き草木が伸長する状態を表しているそうです。
暦とは裏腹に、これからは冬が深まります。しかし季節は、ゆっくりと確実に春に向かっていきます。

夢は逃げない、自分が夢から逃げ出すのです。