2011年6月21日火曜日

失敗談を交換しよう。


一方ならぬお世話になっています中小企業基盤整備機構 近畿支部主催の販路開拓コーディネート事業交流会が開催されました。
近畿地方での販路開拓支援事業を受けた関東から九州までの中小企業が大阪マーチャンダイズマート(OMM)に集まりました。
40社を越える異業種の新製品、新事業のプレゼンテーションが主要イベントです。
販路開拓支援に採択された製品を持つレベルの高い中小企業が、各社2分30秒の持ち時間で自社製品をアピールする異業種交流会です。
途中休憩もありましたが発表者も聞き手も真剣であり、エネルギッシュで熱気溢れるイベントとなりました。
我が社も手描きが出来る省電力電飾パネル「レインボーアートサイン」やコンパクトでインパクト デジタルサイネージ「デジピク」を紹介させていただきました。
イベントが終了後は100名を越える盛大なマッチング+懇親会があり、さらに盛り上がりました。
中国語の翻訳ソフト制作販売会社「株式会社高電社販売」さんは中国語の学習には欠かせなかったことを思い出しながらHP中文版作成に関して相談しました。
太陽光をそのまま室内灯に利用するスカイライトチューブの「株式会社井の商」さんは是非見学したい企業です。
宴もを終わりに近づいた頃、ご挨拶にたたれた佐賀県の熊本電気工業株式会社熊本社長の言葉がこころに残りました。数年前から中小企業総合展でご一緒させていただき面識のある穏和な人格者の社長です。
「この集まりは参加企業の失敗談を交換しあえる会にしよう」と提案されたのです。
新商品のプレゼンもさることながら失敗談のプレゼンも良いものです。
成功談もそれなりに参考にはなるが、失敗談はそれにも増して貴重な教訓となります。
失敗から学ぶことは多いのです。
企業は失敗を経験し知恵を出し合い克服することで、強くなり継続成長できるのです。 
表面上失敗のプレゼン交換会などは公的機関が開催できないのは解ります。
しかし、どのような中小企業が、どのような失敗で、なにを学んだかを是非「裏メニュー」で来年も密かに交換したいものです。

 以下畑村洋太郎 『失敗学のすすめ』 より
失敗の種類は大きく3つに分けられる。
  1. 織り込み済みの失敗。ある程度の損害やデメリットは承知の上での失敗。
  2. 結果としての失敗。果敢なトライアルの結果としての失敗。
  3. 回避可能であった失敗。ヒューマンエラーでの失敗。
12の失敗は、「失敗は成功の元」となり得る失敗である。また、この2つの失敗については、状況・結果などがある程度予測できたり、経験からくる的確な判断で対処したりすることができる。
3の失敗は、失敗からさらなる悪循環が生まれる失敗である。予想しておけば回避可能であったにも関わらず、予想をしていなかったためにパニックに陥り、ますます、状況を悪くしてしまう。

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