2011年6月24日金曜日

♪ ~ 魔法のこころ

日曜を除く毎朝、5時に起きて7時まで、6才と9才の男の子と一緒にお勉強をしています。
始めてから、もう4年近くになります。
冬はかなり厳しいですが、夏は爽やかです。
まず本を一緒に読みます。または私が読み聞かせをします。我流ですが朗読は好きで続けてきました。

本はすべて私が選びます。絵本は描かれている絵が良いもので素敵なものを選びます。
本棚は、いつの間にか絵本であふれかえっています。


子供向けのよい絵本はヨーロッパの国々のものがほとんどです。

しかし、三人が揃って好きな本は 日本人の作家 いせひでこ 「ルリユールおじさん」。  


たいせつにしていた植物図鑑がこわれてしまった、パリの少女ソフィーとルリユールのお話し。
ソフィーは本をなおしてくれる人がいると聞いて、ルリユール(製本職人)を訪ねる。

窓の外に見えるおおきなアカシヤの樹 それはとりわけ ソフィー の大好きな樹。
 
パリのゆったりとした風景を水彩の筆で描いていく。 
彼女の植物図鑑をよみがえらす工程で、ルリユール(製本職人)はつぶやく。 

わたしも父とおなじ ”魔法の手” を手に入れただろうか?

本への愛情と、時代をこえてつながる職人の誇りを描いています。
 
かれらに ”魔法の手” を伝えることは、わたしにはできない。

でも、 "魔法のこころ" を伝えることはできるかもしれない。

朝早くから一緒に学び、すごす時間で魔法のこころは伝わっていく。


知ることのよろこび 学ぶことの楽しさ。


 そして人生を大いに楽しむ術(すべ)は伝えることができるかも知れない。

0 件のコメント: